夜行性、三十路の日々日記

趣味、仕事の技術などの試行錯誤の記録

【ドキュメンタリー】セサミ・ストリートへ愛を込めて

本作はNETFILIXで視聴することができるドキュメンタリーだ。 

私がこのドキュメンタリーを知ったのは「POPEYE特別編集 本と映画の終わらない話。」で岡本靖幸さんが勧めていることをきっかけだ。

上記の雑誌ないでは明確なおすすめポイントなどは紹介しておらず、なんとなくの勧めだったと思う。

それでも私には刺さり、NETFILIXを契約してまでこのドキュメンタリーを観たいと思わせてくれた。

popeyemagazine.jp

 

セサミストリートに登場するエルモを使う人形師、ケビンに焦点を当てた本作はケビンの生まれやどのような経緯でエルモ役になったのかなど彼のこれまでの人生を伝えてくれるドキュメンタリーだ。

幼い頃からパペットに関心を持ち、父のコートの裏地を勝手に使用して猿のパペットを作ったなど子供ながらに強い関心と興味を持って人形師となったことを窺わせるストーリーが冒頭から始まる。

そこからビッグバードの人形師やパペットの生みの親との出会いや自身の子供の誕生、エルモとの出会い、仕事のスタンスなどが語られていく。

filmarks.com

 

私はこのドキュメンタリーを観る前はどんな天才の話なのだろうとまるで自分とは違う次元にいる人間を想像していた。

だが、幼い頃のエピソードで親に叱られることを恐れ作ったパペットを隠したことやパペットの生みの親、ビルと初めて対面したときには話すことが出来なかったなど人間味のある話を聞いているとまるで自分達と変わらない人間だった。

もちろん才能や努力、行動力など私には無いものもたくさん感じた。幼い頃に強く熱中するものを見つけ、周りが何と言おうがそれを貫く精神、それを認めてくれる両親の存在が大きいのも間違いないがそれでも自身が流されずに貫くことは私には出来なかった行動だ。

ただ、作中に覗かせた人見知りな面や親としての気苦労などはありふれた人であり、好きなことを仕事にした上で子供を持つことの難しさなども感じさせた。

 

私はこのドキュメンタリーを観て、再度、自分の夢に向かっていく勇気と子供を持ちたいという気持ちを再認識させられた。

このドキュメンタリーが伝えたいことでは無かったかもしれないが、子供の頃から中途半端な選択をしてきた、自分が一番やりたいと思うことではなく、なんとなくで道を選んできた自分を変えたい気持ちを増幅させてくれた。

また、仕事人としてのケビンと親としてのケビンを観ることで親というものの難しさと共に子供が出来たときのワクワク感や幸福感などが伝わってきた。

 

ここで本筋とは逸れるが、私は恋愛が得意な人間ではなく、きちんとお付き合いした人数は一人、しかも28歳のときに初めてだ。

その相手とも2ヶ月ほどで上手くいかなくなり、破局し、次の相手を見つけたがそちらは1ヶ月ほどで付き合ったことを無かったことにしてほしいと言われる有様だ。

 

そんな人間でも再度、お相手を探すために努力したいと思わせてくれた本作には感謝しかない。

これから先、夢も恋愛も挫けそうなときには本作を思い出してまた、踏ん張っていきたいと思う。

また、セサミストリートも本作を通して、魅力を感じたので暇をみつけて視聴してみたい。