久しぶりに小説の感想
直木賞も受賞されており、知っている人もいるのでは無いかという作品です。
私が持っているのは単行本で上中下に分割されており、今回は上巻の感想。
普段は一度読んだ本を読み返すことが少なく、新しい本へ興味を向けることが多いですが、時間的に余裕ができたこと、金銭的にも節約が必要な現在、良い機会なので自分がおすすめしたい本を今一度、読み返し始めたことが今回のきっかけとなります。
ネタバレしない程度の内容ですのでもしも興味を持たれたら是非。
ストーリー
物語は主人公の人生を描いており出生から始まり、最終巻には中年になっていたと記憶しています。
今回読んだ上巻では出生から小学生の間が描かれ、特徴的な姉や家族、周囲の人々との物語や日本やイラン、インドなど舞台も様々。
現在も同じなのかそれとも全く違うのかなどは分からないものの、外国での生活の楽しさ苦労も伝わってくる内容で、海外へ行ったことがない私でも本当にこんなことがあるのか?と興味を持たせてくれるくらいに表現はしっかりしています。
主人公
主人公の圷歩少年は、諦めが強い思考の持ち主で特徴的な姉や強気の母から身を守るための処世術として幼いころから自己主張が少ない少年として描かれます。
そんな主人公もインドで出会った少年、ヤコブとの友情の話が上巻の後半で描かれ、私個人としては上巻の締めのシーンが神秘的ですが目に浮かぶような表現で印象強く残っています。
終わりに
この後のストーリーでは様々な波瀾万丈が続いていきますが、上巻での伏線が今回読み返すことでさらに印象に残ります。
続きを読み進めていきますが、初めて読んだときとは違った感想で読めそうで少しワクワクしながらまた続きを読んでいきたいと思います。